Rhythmic Obstetrics and Gynecology Clinic
リンパ浮腫治療
当クリニックでは、リンパ浮腫の患者様に対して国際的に標準治療とされている2段階治療プログラムからなる複合的理学療法を施行しております。
治療成績につきましてはこちらをご覧ください。
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初診時、静脈疾患やリンパ節転移などを含む浮腫の発症原因とその程度、また合併症である蜂窩織炎を精査する目的で、胸部レントゲン撮影、血液・尿検査、パルスドプラーによる超音波検査を行います。
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用手的リンパドレナージを行うと、貯留液が静脈内に流入し心臓に対する負担が増加するという理由からも、ドレナージ前の胸部レントゲン撮影は必要です。
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上記検査により、患者様の浮腫がリンパ浮腫であり2段階治療プログラムからなる複合的理学療法の適応と判断された場合にのみ、自費診療による同治療をお勧めします。
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治療後は、3ヶ月に一度を原則に再来受診をお勧めします。
再診時は追加治療が不要な場合、保険診療の範囲内で医療行為を行います。
2段階治療プログラムからなるリンパ浮腫 複合的理学療法
本治療は当クリニックの諸検査により、2段階治療プログラムからなる複合的理学療法の適応と診断された患者様のみが
対象となります。
本治療は完全予約制となっております。011-700-0505 まで予約してください。
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2段階治療プログラムからなる複合的理学療法は、2つのフェーズからなっています。
フェーズ1(治療期)は患肢をどんどん細くしていく時期で、フェーズ2(維持期)は細くなった患肢を維持する時期です。
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フェーズ1は60分程度の治療を毎日続けて行うことで、上肢リンパ浮腫では平均4日間、下肢では平均5日間で患肢の太さがこれ以上細くならない状態に達します。
この間は、用手的リンパドレナージと弾性包帯による圧迫治療を行い、弾性ストッキングは使用しません。
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フェーズ2はフェーズ1終了時の状態を患者自身が維持する時期で、ほとんどの場合生涯続くことになります。
当クリニックには、3-6ヶ月に1度経過観察のため通院して頂きます。
フェーズ2では、弾性着衣とセルフバンデージ(自分で弾性包帯を巻くこと)が基本になります。
弾性着衣の購入に際し、リンパ節郭清術を伴う悪性腫瘍手術後に発生したリンパ浮腫であれば、療養費の支給対象となります。(6ヶ月毎に2枚までに限る)
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下図(左)は、リンパ浮腫悪化後約4年間弾性ストッキングと間欠的空気圧迫機器による治療を継続されてきた子宮頸癌の患者ですが、この様な高度リンパ浮腫症例でも当クリニックにおける2段階治療プログラムからなる複合的理学療法により下図(右)の状態まで改善させることができます。
この様に当クリニックでは国際学術雑誌に発表された科学的根拠に基づく医療を提供し、他の治療法では改善しなかった症例の治療も行っています。
2段階治療プログラムからなる複合的理学 療法前(左)、及び後(右)
リンパ浮腫治療時間
月・火・木・金 ①9:00~ ②10:15~ ③11:30~ ④14:30~ ⑤15:45~
水・土 ①9:00~ ②10:15~
リンパ浮腫治療費
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治療費本治療は自由診療のため、健康保険適応対象外となります。8,500円 / 片側浮腫 / 1日、12,500円 / 両側浮腫 / 1日(税込み)を目安にしてください。
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毎回治療前に、超音波ドプラー検査により浮腫の変化を観察しますが、その料金は上記に含まれ別途費用は不要です。
ご注意事項
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急性炎症など緊急時には保険診療を行いますので、毎回健康保険証をお持ちください。
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ご自分専用の弾性包帯、弾性ストッキング、スリーブをお持ちの方は、ご持参ください。
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フェーズ1(治療期)では、患肢にバンデージを巻いた状態でお帰り頂きますので、あらかじめ普段より大きめの服装や靴などをご用意ください。
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治療の際には、当クリニックの病衣をご用意しております。
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ご都合のため、ご予約をキャンセルされる方は治療前日までにご連絡ください。やむを得ず遅れて来院される場合には、早めにご一報ください。